【AutoCAD 初心者】ビューポートを作成したり、位置合わせをする方法

2022年3月3日

焼肉弁当 からあげ ゆでたまご

ビューポートってどうやって作成するの?

あと、平面図、正面図、側面図などのビューポートを作成したいんだけど…

ビューポートにある図形を、他のビューポートにある同じ図形と位置合わせするにはどうするの?

いい感じの表示にできた

こんにちは、メモだよ!!管理人です。

今回は、そんなあなたに、AutoCAD でビューポートを作成する方法を紹介します。

また、複数のビューポートに表示されている同じ図形を、位置合わせする方法も紹介します。

 

モデルにビューポートを作成し、位置合わせを行う

モデルにビューポートを作成するには、ビューポート管理(VPORTS)コマンドを使用します。

例えば、こんな 3D の図形があったとします。

3D 図形

最初は、上から見た視点なので、以下のように表示されます。

上面からの視点

これを、色んな角度から一度に見れるように、ビューポートを作成してみましょう。

  1. 表示 タブにある 4 分割:等分 をクリックします。
    4分割:等分
    これで、4 つのビューポートになりました。
    4 つのビューポート
     
  2. 左下のビューポートの内側のどこでもいいのでクリックして、アクティブにします。
     
  3. 表示 タブにある 正面図 をクリックします。
    正面図
    これで、左下のビューポートの表示が、正面図になりました。😄
    左下が正面図になった
     
  4. 同じように、右下のビューポートの内側をクリックしてアクティブにしたあと、右側面図 をクリックします。
    右側面図
    これで、右下のビューポートが右側面図になりました。😄
    右下のビューが右側面図になった
     
  5. 最後に、右上のビューポートの内側をクリックしてアクティブにしたあと、南東アイソメビュー をクリックします。
    南東アイソメビュー
    これで、右上のビューポートが南東アイソメビューになりました。😄
    右上のビューポートが南東アイソメビューになった

これで一応、いろんな視点のビューポートを作成できました。

でも、平面図、正面図、右側面図のビューポートで表示されている図形の大きさが違うので、同じにしてみましょう。

  1. 左上のビューポートの内側をクリックしてアクティブにします。
     
  2. コマンド ウィンドウに、以下の LISP を貼り付けて、Enterキーを押して実行します。
    (command "._zoom" "_e" "._zoom" "0.5x")(setq viewsize (getvar "viewsize"))
     
    左上のビューポートの表示を設定
    この操作で、左上のビューポートが画面全体の 0.5 倍の大きさで表示されます。
    ちがう大きさにしたいときは、"0.5x" の値を変更します。
     
  3. 左下のビューポートの内側をクリックしてアクティブにします。
     
  4. コマンド ウィンドウに、以下の LISP を貼り付けて、Enterキーを押して実行します。
    (command "._zoom" "_e" "._zoom" "_c" "" viewsize)
     
    図形の大きさと位置合わせができた
    これで、左上と左下のビューポートにある図形が、同じ大きさで表示されて、位置合わせも行われました。😄
     
  5. 右下のビューポートの内側をクリックしてアクティブにします。
     
  6. コマンド ウィンドウに、以下の LISP を貼り付けて、Enterキーを押して実行します。
    (command "._zoom" "_e" "._zoom" "_c" "" viewsize)
     
    図形の大きさと位置合わせができた
    これで、左下と右下のビューポートにある図形が、同じ大きさで表示されて、位置合わせも行われました。😄

うん、これでいい感じの表示にできた!!

いい感じの表示にできた

 

レイアウトにビューポートを作成し、位置合わせを行う

では今度は、レイアウトにビューポートを作成してみます。

レイアウト1 タブをクリックすると、すでにビューポートがひとつ作成されています。

ビューポートがすでにひとつ作成されている

これは、初期設定で、オプション ダイアログの 新規レイアウトにビューポートを作成 にチェックが付いているからです。

新規レイアウトにビューポートを作成 オプション

今回は、このビューポートは使用しないので、削除しましょう。

※ ビューポートを選択して、Deleteキーを押すと削除できます。

  1. レイアウト タブにある レイアウト ビューポート パネルの右下の 矢印ボタン をクリックします。
    矢印ボタンをクリック
     
  2. 4 分割:等分 を選択して、OK をクリックします。
    4 分割:等分 を選択
     
  3. 「1 番目のコーナーを指定 または [フィット(F)]」と表示されるので、そのままEnterキーを押します。
    すると、4 つのビューポートが、印刷可能領域いっぱいに表示されます。
    4 つのビューポートが作成された
     
  4. 左上のビューポートの内側をダブルクリックして、アクティブにします。
     
  5. 表示 タブにある 平面図 をクリックします。
    平面図をクリック
     
  6. 同じように、左下のビューポートの内側をダブルクリックして 正面図 をクリックします。
    また、右下のビューポートの内側をダブルクリックして 右側面図 をクリックします。
    最後に、右上のビューポートの内側をダブルクリックして、南東アイソメ ビュー をクリックします。

これで一応、いろんな視点のビューポートを作成できました。

いろんな視点のビューポートを作成できた

ここで、平面図、正面図、右側面図の尺度を同じにしてみましょう。

  1. 左上のビューポートの内側をダブルクリックして、アクティブにします。
     
  2. 画面右下にある尺度のリストを表示して、いい感じになる尺度を選択します。
    尺度を指定
     
  3. 同じように、左下のビューポートをアクティブにして、さっき指定したものと同じ尺度を選択します。
    また、右下のビューポートをアクティブにして、さっき指定したものと同じ尺度を選択します。

    これで、3 つのビューポートで同じ大きさの設定にできました。😄
    同じ尺度に設定

位置合わせもちゃんとできているようですが、念のため位置合わせを行うコマンドも紹介しておきます。

位置合わせの動作を確認するために、ビューポート内で画面移動して、わざと位置があっていない状態にします。

位置をずらしたもの

ここで、ビューポートの尺度は変えちゃだめです。
位置合わせは、尺度を同じ状態にしてから行います。

では、位置合わせをやってきましょう。

  1. 左上のビューポートの内側をダブルクリックして、アクティブにします。
     
  2. コマンド ウィンドウにMVSETUPと入力して、浮動ビューポート設定コマンドを実行します。
     
  3. 位置合わせ をクリックします。
    位置合わせ をクリック
     
  4. 垂直 をクリックします。
    垂直 をクリック
     
  5. Shift+ 右クリック で表示されたメニューから 端点 を選択します。
    ※ 自動的に定常 O スナップがオフになるので、一時 O スナップで端点を指定する必要があります。
    端点
     
  6. 左上のビューポートの図形の端点を指定します。
    端点を指定
  7. コマンドは終わらずそのままで、左下のビューポートの内側をクリックしてアクティブにします。
     
  8. Shift+ 右クリック で表示されたメニューから 端点 を選択します。
    端点
     
  9. 左上のビューポートでクリックしたのと同じ X 座標になる点を指定します。
    端点
     
  10. 水平 をクリックします。
    水平 をクリック
     
  11. Shift+ 右クリック で表示されたメニューから 端点 を選択します。
    端点
     
  12. 左下のビューポートの図形の端点を指定します。
    端点
     
  13. コマンドは終わらずそのままで、右下のビューポートの内側をクリックしてアクティブにします。
     
  14. Shift+ 右クリック で表示されたメニューから 端点 を選択します。
    端点
     
  15. 左下のビューポートでクリックしたのと同じ Y 座標になる点を指定します。
    端点
     
  16. Enterキーを 2 回押してコマンドを完了します。

これで、それぞれのビューポートの位置合わせができましたね!!

位置合わせができた

重要なのは、それぞれの ビューポートの尺度を同じにする → MVSETUP コマンドの位置合わせオプションで位置合わせを行う という順番です。

-使い方
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